お初と徳兵衛・キャラクターコンセプト
<お初>
物語の中での職業は遊女ということで、現代の装いも華やかに、
遊女風の衣装になるように工夫しました。
出生の際に手に握っていた宝珠の片割れを宝物として大切にしています。
宝珠はアンクレットにして足に着けていますが、
実は宝珠のもう片割れは徳兵衛が持っていて、
二つを合わせると一つの宝珠となるという設定です。
アンクレットにした理由は『曾根崎心中』の劇中に彼女の足に関する
印象的な場面があることにちなんでいます。
<徳兵衛>
『曾根崎心中』では醤油屋という食べ物を扱う職業についているので、
現代風の身なりは清潔感を第一に考えました。
醤油のことを「むらさき」ともいうので、服の色もそれにちなんで
滅紫色や紫に近い色を多く使用しました。
あと醤油屋つながりのおまけとして、魚型醤油さしのストラップを
ポケットの中に入れています。
出生の際に手に握っていた宝珠はブレスレットにして身に着けています。
徳兵衛は争いごとや荒っぽいことは苦手という穏やかな印象の
青年になるように心がけて制作しました。